バルーンモンスターを発明したのは私ではない。発明したのは東京都市大学の学生達である。2014年11月。そもそも学生達は子供の遊具になるとは思ってもいなかった。学生達には「大きな物を作りなさい。」としか言い渡していない。学園祭向けの出し物である。大きなものは自らの重みによって潰れやすい。重い構造物は危険でもある。その点、軽いものは潰れにくく安全である。学生が風船というアイデアに行き着いたのは自然な成り行きである。同時に天才的な発明でもある。しかしあくまでも構造上の発明である。そこに子供達が集まる。説明は要らない。できたのは偶然である。よって作為はない。この無邪気な試みが、Play!Parkを作る原点となった。
遊具を作る気はなかった。遊具というのは一種の教具である。遊具には少なからずルールがある。それは安全上の理由でもあるし、遊具という道具が作られた時から背負っている宿命でもある。ルールがあるからには、子供は従わねばならない。親、教員あるいは館員が見守る。そこで学ぶものは社会規範である。なるほど、社会の一員として子供を育てる為には便利である。しかしその便利とは誰にとって便利なのか。大人にとっての便利なのではないか?
Play!Parkで遊ぶにあたっては一つルールがある。No Ruleである。子供に指図をしない。子供は何が楽しいか知っている。楽しいということは、その瞬間に子供が何かを学んでいるというサインである。子供は今自分に何が必要であるか知っている。子供は貰ったものは無くしてしまうが、自分で見つけたものは大切にするという。




