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バルーンモンスター2 風船で世界旅行

2025/10/20

風船で旅をしている。風船といっても熱気球ではない。バルーンモンスターである。今回はカザフスタン。半年前にはドバイにも行った。Play! Parkのキューレーターであるオグリ・リナさんも連れて来ている。彼女がいないとバルーンモンスターは作れない。オグリ・リナさんを連れてくると、夫君である西岡さんも漏れなくついてくる。夫君の飛行機代は出ない。夫君はレッキとした名古屋芸大の講師である。実に申し訳ないが、とても重宝している。夫婦でバルーンモンスターをせっせと作ってくれる。もはや名人芸に達している。

子供達はどの国でも同じである。バルーンモンスターにのぼりまたがり大騒ぎ。くんずほぐれつ無茶苦茶になる。ところが現地の若い先生達はうろたえている。こんな狂った子供達を見たことがない。だからどう指導して良いかわからない。Don’t worry. Leave them. 「ほっといて大丈夫。何にもしなくていいから。」というのであるが、眉をひそめつつ子供を「今度はこっち、次はあっち」と案内しようとする。もちろん子供達は言うことを聞かない。いよいよ困っている。日常はよっぽとしっかりした指導をされているのであろう。その一方でママ達は落ち着いたものである。そう。ママ達は「子供はそういう怪獣だ」と知っているのである。

ここは講演会場である。元々はバルーンモンスターは別室で展開することになっていた。その一部を会場に説明の為に持ってくる段取りである。それでは会場が二つに分かれてしまう。だから強引に主張して、講演会場に子供もろとも引っ越しをした。実に煩い。政府高官お歴々が出席している。主催者側は深刻に心配をしている。だけど構わない。「これはそういう企画なのだから。」「日本人だから」ということで諦めてもらうことにした。講演は大混乱の中で始まった。前半は我々の講演会で、後半はシンポジウム。最初戸惑っていたパネリストの方々も、後半ともなると慣れる。乗り乗りである。ついにパネリストが「こういう雑音の中で苦労して拾った情報こそ価値がある。」と叫び始めた。やぶれかぶれではない。そう。ロックコンサートはうるさいが、ちゃんと話は伝わる。講演会が静かでなくてはいけないのは、つまらないからである。盛り上がらないからでもある。

うるさいイベントが終わった。会場に静けさが帰ってくる。ところが外が騒がしい。なんと、さっきまでしかめ面で子供を指導しようとしていた若い先生達が、バルーンモンスターに飛び込んで大騒ぎをしている。なんだ。彼女達も遊びたかったのである。眉をひそめていたのは、遊びたい自分を必死に押さえていたからに違いない。

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