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四日目 着付け

2022/12/2

ハイキングから戻ってくると、運動会のようなテントが広場に並んでいる。祭りかな。肺が新鮮な空気を吸ってよろこんでいる。心臓もリズムを正確に刻んでいる。人生はこうあるべきだと思う。部屋でくつろいでいたら、ノックの音。女子高校生たちが民族衣装を捧げて扉の外で立っている。これを着てくださいという。地域の衣装は極めて和服に近い。襟を重ねるところも帯締めも一緒である。和服がピンと平らであるのにたいして、ひだが沢山あってフワリとしているところが違う。動きやすい。先月見た娘の成人式の着付けそっくり。妻は三人に甲斐甲斐しく囲まれている。調子にのって動画を撮っていたら、今度はあなたの番だという。女の子三人が寄ってきた。うわ。ちょっと恥ずかしい。自分でやりますと言ってやってみたが、うまく行かない。みかねた先の三人が寄ってきて、ちょいちょいと色々調整してくれた。くすぐったい。「ユー アー ベリー ハンサム サー。」女の子に言われると、ウブな高校生のように照れてしまう。私はお調子者なのである。

https://youtube.com/shorts/sagSbP8kpDo?feature=share

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