菌のはなし

ウイルスによって、生きものは進化する その2

人間には縦の進化と、横の進化があるという話を福岡伸一教授がしています。縦の進化というのは、不作為の突然変異が起き、人間の遺伝子がバラバラになって崩れ、その中で淘汰される。横の進化というのは、ウイルスの働き方です。新しいウイルスが体の外へ出て、それが戻ってくる。自然界の情報が体内に戻ってきたとき、じつは遺伝子に変化が起きます。

いま、若い人が怖がっているコロナワクチンの予防注射ですが、打たれると、その情報が体の中に残ります。すると人間の体内では必ず変化が起きる。ワクチンを打たなくても、コロナウイルスに感染することでも同じことが起きるのですが、そうやって人間はこれまで進化してきました。

ウイルスにしろ、バクテリアにしろ、マイナス的な要素のものに関して人間は切ろうとしますが、残念ながら切れない存在です。生物多様性、いろんな生きものがいる中で、どうやって共生していくかが大事なことで、そうやって、これまで人類は生き延びてきたわけです。

すべてを受け入れ、受け入れてきた先に起こる変化がいまへとつながっています。