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Tsachu 温泉の子供 その2

2023/3/22

彼は六ヶ月間笑わなかった。彼は近所の家に石を投げて遊んでいる。ロクでもない。

ゲンラによればまず「つながり」を得ることが大切だという。「サンジ!実はオレも気に食わない頭にきていることがある。一緒に石を投げよう」彼は目を丸くした?「坊さんが石なんか投げていいのか?」「サンジ!オレが石投げる間誰か来ないか見張っとけ!」頃合いを見てゲンラは石を投げた。「コラ。誰だ!」見つかった。すかさず二人は岩の裏に隠れた。「サンジ!いいか。これはナイショだぞ!」ついに彼は笑った!幾年か分笑った。そうして心を取り戻した彼はコミュニティーの一員となった。ちなみにこの話はずっと昔のこと。時効だろうとのこと。

彼は大きく優しい少年に育った。一緒に部落から来た二人の女の子も立派に育った。女の子は賢くなった。一人は省で二位の成績。奨学金を得て一流大学へ進むことになった。しかし彼は勉強が嫌いである。「そろそろ何になるか決めなきゃいかんなぁ。」「僕は大工になりたい。」「おおそれはいいことだ。」ジャムセイ・ガッツァには工房があり大工さんがいつも何か作っている。買うより作った方が安いからである。しかしまず一人前になってもらわないと使えない。ゲンラは彼を修行に出すことにした。かれは意気揚々と出かけた。二年間。ある日彼は帰ってきた。「僕は大工に向いていない。。ヤメタ。。」「サンジ!じゃあどうするんだ。。。」「だいじょうぶ。もう考えた。左官になることにした。」「それもいいことだ。行きなさい。」彼は意気揚々と出かけた。すると一年後また帰ってきた。「左官はキライ。」

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