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親子対決

2023/9/1

西湖湖畔で息子と相撲をした。彼は18才。スキーのクラブチームに属している。もはや子供ではない。昨日ニュージーランドで行われた強化合宿から帰国した。身長は多分175ぐらい。私を超えている。仮面ライダーのような腹筋と胸筋をまとっている。所員の男どもで相撲が始まった。毎年恒例である。息子は相当な体重差の所員を投げ飛ばしている。圧倒的に強い。誰も勝てない。そこで私の出番となった。横綱対決。ギャラリーが湧いている。体重は双方とも73キロ。「マジでやるよ。オレ18才だよ?」息子は私のことを甘くみている。「簡単に勝てると思っているのか。愚か者め。。。。」相撲に関しては相当に自信がある。とはいえ来年は還暦である。

一本目は不覚にも足をとられて転倒。普通足を手でとられるなどあり得ないのだが、足元が水だということを忘れていた。足が水と砂利を噛んで摺り足ができなかった。二本目は盤石の掬い投げで勝利。当然である。さもありなん。一勝一敗。悔しい息子は「もう一本。」と言う。私が勝つことはわかっているが、「もう勘弁してくれ。もう60だぞ。」と鳴いてやめることにした。ここで私が勝ったら彼のプライドが傷つく。万が一とはいえ、私が負けると、大学教授の沽券に関わる。一勝一敗は良い着地点である。

息子と相撲ができる私は幸せである。私の体力のことを言っている訳ではない。息子との関係性のことを言っている。関取でもないのに、18にもなってオヤジと本気で相撲をしてくれる息子が今時どのくらいいるのか。

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