支援とは

たとえばスウェーデンなんかでは、老人ホーム施設から出るのは自由です。問題が起きた時は自己責任。車にひかれても施設のせいにはしないでねって。完全に自己責任のルールができあがっている。
それからイタリアでは、精神病院はありません。1998年までに精神病院は全廃し『精神病院を捨てたイタリア、捨てない日本』という本があって、イタリアは患者を病院に閉じ込めるのではなく、医療という社会活動の中で患者を支援していこうという方針に転換しました。一方、日本での精神病院は、治療より隔離が目的にようになってしまっています。あぶないと思われている人を閉じ込め、問題を起こさないようにしようとしている。

東京を例に見てみると、じつは精神病と言われている人たちのほうが、ふつうの正常の人たちよりも、事件を起こす確率は低く、たまたま、そういう人たちが問題を起こすと話題に取り上げられるだけのことです。けっして、そういう人たちだから事件を起こすわけではなく、むしろ問題なのは、その患者たちをどうやって支援していくかを考えるべきです。
その問題を見えにくくしているのが日本のあり方で、要は安全というものの中に、いろんな障壁ができあがっているのです。それを囲い込むのが問題で、そんなことが日本にはたくさんあると思います。